缶詰

ポーランド週末旅行

3泊4日でポーランドのクラクフKrakówワルシャワWarszawaを旅行した。
もくじ:

1日目

15:30空港着。ジュネーブGenèveには毎週のように来ていて、ローザンヌからは目を瞑ってでも行けるようになってしまった。しかしここの空港から飛ぶのは初めてだ。出発1時間遅れ。輪講資料を書きながら搭乗を待つ。旅行の前に仕事が終わるなんてことはありえないのである。「これが終わったら楽しみが待っている」みたいながんばり方がどうにもできない。別にがんばらなかったからといって飛行機がそれだけ遅くなるわけでもないじゃないか。

乗ってから2時間半ほど、20:45あっさりクラクフに到着。古都。電車で中心地に向かう。間違って国内学生の料金で買ってしまったのだが、差額を払ったらOKだった。スイス国鉄にもこの柔軟な態度を見習ってほしい。ホステルで知らん人に「同じ部屋だよね?」とか言われるけど「いやいや来たばっかりやから」とか適当に答えてぼんやり飯食って寝る。

2日目

目が覚めてぼんやりしていると反対側のベッドからコップを差し出される。女性の声がする。水を入れてくるよう頼まれていた。暗くて白いコップ以外よく見えなかった。

旧市街に繰り出してぐるぐる歩く。お土産屋さんがたくさん入った織物会館、なんかナチスに連れ去られた科学者の記念公園とか…。建物はたいてい白とか象牙色だけどたまにパステルカラーのピンクとか緑がある。ハンドメイドとか雑貨の店、どこか入れたらよかったんだけど寄れずじまいだった。

旧市街の広場。こっちのハトはまるまるしている。

コペルニクスがいた大学のキャンパスに来る。建物は歴史あるなーって感じだが、なぜか最近計算機が大量に寄贈されたため展示されていた。

なんか計算機置いてあった

事前にポーランド出身の知り合いに教えてもらった場所に入った。隣のテーブルから「Je voulais une bière(ビールがよかったなあ)」とかフランス語が聞こえてきて外国に来た気がしない。ジュレックはうまかったけどレストランって感じの量と価格だった。スイスよりは格段にマシだが…。内装がよかった。

写真はないけどチェリーウォッカの入ったホットチョコレートが美味しかった。フルーツティ(kompot)を飲むのを忘れていた。

路面電車かバスだったか忘れた。ポーランドは乗ってから車両の中で切符が買えるので助かる。結局アプリが一番便利なんだけど…。

クラクフ現代美術館 (MOCAK) に行った。写真は上げていいのかわからないので上げてない。Mateusz Sarzyńskiのが面白かった。おばさんが笑顔で男を絞め殺してる絵。『ホロフェルネスの首を斬るユディト』のオマージュらしい(英語題が同じだった)。なんかやっぱりスラブっぽいというか、悲惨な?そういう感じが展示の全体にあった。現代美術専門にしてはだいぶ広くてよかった。1時間しか居られなかったのが残念。

ヴィエリチカWieliczka岩塩坑に行く。地下60mぐらいまで階段で降りて、最終的に地下100mぐらいまで来た。壁は自由に削って舐めていい。ちゃんと塩である。行列で隣り合ったトルコ人Kとなかよくなったのはいいが、ちょっとしゃべりすぎたしガイドはガイドでめっちゃ喋るしあんま集中できなかったかもしれない。でもだいぶ歩くし集中しながら観るところでもなかった気がする。じゃあ、まあ、いいのか。岩塩を削ってできた教会がよかった。シャンデリアの石まで塩の結晶らしい。

たぶん王
教会
地下構造の支柱

Kとたまたまホステルが同じだったので、軽く夕食をホステルで一緒にとる。テーブルを8人ぐらいで囲んでいたのだが、みんな英語は速いし、右斜前に日本人らしき人間が座っているし(知らない日本人が一番怖い!)で萎縮してしまいほとんど話せなかった。

みんなでパブに行った。アルコールさえ入れば人と話せることはローザンヌで幾度となく実証していたので挽回できるかな、と思った。地下の狭いパブでまあまあ人がいたんだが、ぼんやりしていると全員見失ってしまった。しょうがないので一人で一杯ちびちび飲んで出た。申し訳ないのだが連絡先も持ってないししょうがない。彼らが俺を忘れていることを祈るばかりである。パイント(500ml)で10PLN = 400円程度なので安い…?んですかね?日本の物価を忘れた。少なくともスイスだと5 CHF = 900円は下らないのでそれよりは安い。あんまり日本円でモノを考えないようにしている。

共産圏(たぶん関係ない)っぽいホテル

飲みたりないのでまた旧市街側に繰り出した。スポーツバーなあ…。Geoguessrの大会とか流してくれたいいのにね。別の静かそうなバーに入ったらカクテルしか置いてなかった。しゃあないので45PLNのPop artってやつを飲んでた。おいしかったが価格に見合うかはわからない。すぐ帰るのも癪なので日記書いてたら、酔ってるくせに難しい顔になってたのかわざわざテーブルまで来て「おいしい?」って聞かれた。でも他の店でも聞かれたのでそういう文化なのかもしれない。

3日目

そそくさとチェックアウト。カウンターでKに会って俺が勝手に気まずくなる。でもInstagramは交換した。外は雪が積もっている。

共産圏っぽいホテル(雪の姿)

朝食にボルシチを食べて, そのままBrzezinkaへ向かう。

ボルシチ。クラクフのbar mleczny(milk bar)にて。朝は閑散としていた。ついでにコーヒーももらったらトルココーヒーだった。なんとか飲み方を調べるけど、下手だったのか、雑味がちょっとな…という感じだった。
ICC(都市間特急)。雪を落としながら通過していく。

何もない駅を通ぎていく。

アウシュヴィッツ=ビルケナウAuschwitz-birkenauに来た。

収容所正面から。有名な線路。

バスから学生らしき集団が降りてくる。ジャージの胸元にはヘブライ語のロゴが刺繍されている。何人かはイスラエルの国旗を羽織っている。他のバスからは一般の観光客がぞろぞろ降りてくる。

チケットを事前に取るという発想に前日まで至らなかったので、内部には入れなかった。間抜け…。1週間前ぐらいから押さえないといけないんだ。イタリアとかは時間を選ばなければ当日予約でも入れたので、油断してた。しょうがないのでビルケナウの南側を歩いて、フェンス越しに建物を眺める。概ね100mごとに監視塔がある。

収容所南側

ほんとはそのまま外側を一周したかったけど道がよくわからんかったので、南側の別の道から引き返した。誰も歩いていないなか、犬だけめっちゃ吠えてきておっかなかった。雪が深い。周辺は普通に人が住んでいる。収容所を遠巻きに眺めながら歩いていたら道沿いの民家から食器のぶつかる音が聞こえてくる。かつてユダヤ人を運んだ線路に並行する道路をバスが走って、次々と観光客を運んでいく。

一時的な留置所。この建物のすぐ隣に線路がある。

中には入れないが、周辺施設なんかは野ざらしになっているので回れた。雪の中を3時間とか歩くのは結構こたえた。ましてや収容される身となれば…推して知るべし。そういえばシンドラーの工場も時間切れで行けなかった。

電気機器

クラクフに戻ってカジミェシュ(かつてのゲットー)でザピエカンカを食べた。

ザピエカンカzapiekanka。パンにチーズとかハムとか載せてるやつ。パンの皮がパリパリでうまい。
さむい

19時ぐらいになってワルシャワへ移動。PKP IntercityのEICという電車である。駅の窓口で買ったらこれになった。140PLN=5500円ほど。3人掛けが向き合った6人のドア付きの部屋。実際乗ったのははじめてだけど気まずいな、これ。

japonskiとかchinoiskiとかcoreenskiみたな単語が聞こえてきたので俺がどこの人間か当てようとしていたのかもしれない。ヨーロッパに来てから日本人とも中国人とも韓国人とも間違われている。スパイとか向いてるかもしれない。読者にCIAの人がいたら連絡してほしい。得意分野はサボタージュです。

2時間半ぐらいで着いた。ワルシャワは街が大きい。日付が変わる前にホステル着。ビルのワンフロアにあった。クラクフのやつより落ち着いていて自分はこっちの方が好きかなあ。

中心部。左にあるのはソ連が建てた文化科学宮殿。市民から不人気らしい。たしかに浮いてはいる。
ホステル近くの地図。
コンビニŻabkaで買った。囚人みたいな夕食になった。

4日目

なんか眠れないので資料を書く。3時半すぎに完成したので教員に送る。ロビーの方でずっと元カノ?の文句というか被害妄想チックな話をしている人がいてウケる。夜も遅いのでこそこそとベッドに入る。朝になったらこそこそとチェックアウト。受付の人以外と喋ってない。

ワルシャワ旧市街
クリスマスツリーと聖人

アウシュヴィッツあたりで全然入れなかったのを取り戻そうと美術館や旧王邸を調べていたら、月曜日はほとんど定休日だった。マジかよ。バカすぎる!しょうがないのでやっぱり旧市街を散歩する。昼食はチェーン店に入る。ジュレックとピエロギ(水餃子)を食べた。よかった。

ジュレック(手前)とピエロギ(奥)。ジュレックはソーセージとか卵が入った酸っぱいスープ。パンはザピエカンカのそれと同じだった。

こっちに来てからチェーンのレストランってあんまりみたいな。そりゃマクドナルドとかスターバックスはあるけど、あとなんだろう。スイスならHoly Cow(ハンバーガー屋)とかしか思いつかない。Les Brasseursはよく見る気がしてたけど調べても国内に4, 5店舗しかなかった。どうでもいいけどスイスのマクドナルドの広告はマクドナルドのことをMcDoって書く。マクド。というか欧米圏はだいたいそうなるよな。

店を出ると吹雪。執念でケーキ屋に入る。なんか変わった味だった。

チーズケーキと、シュークリーム的なやつ。
ガスってる

PRL博物館に行ってきた。共産主義時代の生活財なんかが展示されている。ソビエトの香りがする。なんか写真は上げてよかった気がするので貼る。「いやーここだけやっててよかったですわありがとうございます」と話したらお土産にどうぞってハガキくれた。まあもともと渡すことになっているのかもしれないが。自分用にマグネットを、お土産用にステッカーセットを買った。

こじんまりしてるので展示は長くても45分ぐらいで見終わる。カフェが併設されてるのでアイス食べた。なんかうまい。北海道行った時も思ったけど牛乳なのかね。鉄道博物館とかも興味あったけど時間ないのでパス。

Lody(アイスクリーム)。
中身
おじいさんと鳥

Omioでちまちま鉄道便を探しているとRegioJetという電車を見つけた。500円。昨日の1/10だ。1時間長くなるけど座席は快適だった。なんならEICみたいに気まずい配置じゃないのでこっちのほうがいい。年齢層も若いし。

クラクフに戻るRegioJet

空港の搭乗口はジュネーブ行きとパリ行きが隣り合ってて、もうフランス語しか聞こえなかった。

ワルシャワ→クラクフに3.5h、クラクフ→ジュネーブに2h (+ 待ち時間2.5h)、ジュネーブ→ローザンヌに1h。なんやかんやで10時間移動に使っていた。空き時間は資料書いたりスマホで指描きしたりしてたのでそこまで苦痛ではない。

アウシュヴィッツ行けなかったり美術館閉まってたりしたのは残念だった。まあ行っただけ偉いと思おう。スロバキアやハンガリーと合わせればまた来れるだろうか…?現地の料理、街歩き、美術館・博物館を大事にする性格みたいだ。ホステルは交流が楽しいと聞いていたが、旅の最中は一人でゆっくりしたほうがいいと思った。静かなところを狙おう。

計画性のなさ。誰かと一緒に行くことで他者の計画性に乗っかるのも一案ではある。「行き帰りと2日間は一緒に行動して、1日だけ自由行動で勝手にやる」とかできたらいいんだけど、そういうのって人間関係的に許されるんだろうか、それでうまくいくんだろうか?仕事が終わってたら調べる時間があったかもしれないが、どうだろうな。一日の間にがんばれる時間が少なすぎるのでどうしようもない。一人だったら怒られるわけでもないし、のほほんとどっかでスケッチでもしてみたい気もするが、旅行をがんばってしまう。

あと旅行記的なのは久々に書いたけど、写真を加工する手間とか考えるとちょっとめんどいなあという気がする。うーん。どうしようね。