缶詰

2024/05/17

みんな忙しくて、有意義な生活を送っているのかなあと勝手に想像してしまう。自分の生活は楽しい・愉快なものではあるけれど、意義はないと感じている。意義のあるものを取り込んでウンコにして排出している。忙しくして、自分を追いこむというのもなんだかかっこいい気もするけれど、やはりだらだらしているほうが楽しくて、やめられない。生産性という言葉からは逃れられたと思っていたが、今度は意義という縛りを解かなければいかないのか。問題の立て方を間違えている気もする。意義、意図、尊厳…。

自分の身体が正直すぎる。いまの研究室では、週に1回、朝8:30からミーティングがある。学校まで40分程度かかるので、7:30ぐらいには起きておきたい。これまで6回ミーティングがあって、開始に間に合ったのは2回しかない。2勝4敗。でも、なんというか「致命的な」絶起はしない。ミーティングではポスドクから始まり、学年が高い方から進捗を報告していくので、10時ぐらいまでについていればB4の報告までには間に合い、あまりスケジュールを乱すことはない。それで、毎回自分の身体は10時に間に合うように起きる。ミーティングを10時から始めたときは、身体も1時間半だけさらに遅く目覚めた。ある意味かしこいのだ。

研究室に入って1ヶ月が経った。雰囲気は良いと思う。クセのある若い准教授を教授がなだめて話をまとめるタイプ。後輩の指導ができる博論生がいなくて、あるM1の先輩がB4×3人にアドバイスする形になっているのが若干気がかりではある。Materials Informaticsをおそらくやっていくので、そのサーベイなんかをしている。研究室に行くモチベーションのうち、3割がアイスコーヒー飲み放題、3割が片付いた環境、3割がおしゃべりで、1割が研究を進めたいから、という配分になっている。まあ研究自体は在宅でもできる。


315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE HEARTMAKER!!!!! SPIRIT’S WAY夜公演のアーカイブが配信終了してしまった…つらい


以前にもまして自由に話をするのが難しくなって、自己検閲をしすぎている感じがある。それで自分しか中身が見えない「引き出し日記」というアプリを置いてみたところ、それなりに使っている。ツイートするようにローカルで記録を取れる。たとえばこんな投稿があった。

けさ道に落ちてた未開封のコンビニのおにぎりをいま食べたんですけど、ちゃんと美味しかった やっぱ拾ったもん食うのっていいよな(2024/04/24 19:17)

マンホールから聞こえてくる水流を街の自然としてカウントする態度(2024/04/25 13:54)

そうピエールの押忍なんだよ!(2024/04/14 00:39)

モバエムアーカイブ読むぞー!してるんですけど、ファンコン以降ストーリーの味が違う…Winter Illumination 2017を読んでいる…パブリック恭二…うっ(2024/04/17 13:27)

xHamsterを遮断されて、はじめて東京に帰ってきたことを知る(2024/04/04 21:47)

丹恒は一人鍋しないか…(2024/03/16 13:42)

自分の考え・感動を出力するためのシステムが複雑になりすぎているところもある。そういう経路や距離とでも言えるようなこだわりについてもう少し、うまく考えられないか。


竹端 寛『ケアしケアされ、生きていく』を読んだ。ブログが好きでたまに読んでるという話を4年ぐらい前に書いた。本を買うのは何気に初めてだった。受験の葛藤とか、自分へのケア(あるいはケアレス)を考える上でのヒントになりそう。ケアのabout-ness, with-nessの話はまだしっくりこない。

「迷惑をかけるな憲法」に従っている学生たちは、そのルールにさえ従えばよいという意味で、不確実さを減らそうとしています。でも、何が迷惑なのかを直接相手に尋ねようとはしません。勝手に相手に忖度して、「迷惑をかけそうだから」とブレーキを踏んでいる。これはダイアローグではなくモノローグです。(p184)

…自己紹介してもらうと、必ずこんな発言が聞こえてきます。「話しかけてもらったら何でもしゃべるんで、遠慮なく話かけてください」。つまり、自分から話しかけにいくと相手に「迷惑をかける」かもしれない。でも私自身は「話しかけられることは迷惑ではない」…中学高校で培われた「他人に迷惑をかけてはならない」を同調圧力として内面化してきたのなら、この一線を越えることは「憲法違反」になります。とはいえ、友だちはほしいし、一人だと淋しい。…受け身姿勢で「他人が迷惑をかけてもいいよ」と宣言することによって、「憲法違反」にならずに、友だちを増やそうとするのです。(p92)

他にも自発的隷従、個別最適な学び vs 協調的な学び、没我、「苦しいこと」vs「苦しみ」とか使えそうなキーワードはいくつかあった。 聖教新聞のインタビューも参照。


寮の共用トイレの便座が、座ると同時に我々のケツに水を浴びせるようになった。ウォシュレットって出したあとにするやつじゃないの?と思ってノズルをしまおうとするも、どのボタンを押しても引っ込んでくれない。で、たぶんユニット内の寮生9人がみんな同じ問題に困らされていた。少なくともそのうちの1人は、あれこれいじっているうちにノズルをさらに引き出してしまい、問題を悪化させた。でも誰も問題を指摘しないまま数日が経った。なんだかその the elephant in the room な状況がおもしろくて、自分も話に出さなかった。だが、きょう駒場の研究室見学から帰ってきたら、なんとノズルが引っ込んでいた。おそらく、寮生どもが解決できなかった難問を、掃除のおばちゃんがなんとかしてくれたのである。やはりこの寮は自治ではなく、おばちゃんの親切によって維持されていた。さて、そんな寮もとうとう脱出できそうだ。本来は5月の頭に引っ越す予定だったが、いろいろあってこの時期になってしまった。駒込の1K。